14回目のMoonlight Club

最高に幸せな3日間が過ぎて行った。
「は・ひ・ふのか」で14回目となる舞台「Moonlight club 」。
この14回で本当に沢山のことを学び、表現のものすごく根本的なところを考える機会をもらっていると思う。
「役者」としての未熟さを自分の経験値でおぎなったりしながらスタートした舞台。ミュージシャンとしての説得力なんかを全部一旦置いておいて、台詞と演じることに集中することは、とても大きな経験だった。最後に一曲だけその回のテーマソングを歌うシーンが用意されて、それ以外の60分はただ役者としてステージに立つ。
話すことや聞くことという普段得意としている瞬発力と演技はまた違っていて、本当に覚えた台詞を今まさにそう感じて話しているように再現する、あるいは、決まっているのに決まっていない状態でその言葉を選んでいくという、物凄く面倒なことをお芝居では要求されるのだと思う。
演技の面白さと難しさにどんどん出会う5年間だった。
とは言え、僕は最後のところでミュージシャンでもある訳で、その活動が音楽に全く繋がっていなかったらお芝居を続けられなかったかもしれない。
毎回、1時間の物語を後ろ盾とするテーマソングを書かせて貰えたことは、本当に財産だ。
気がつけば4枚のサントラ盤が完成していて、どのアルバムも自信を持って聴いてほしいものになっている。
原田博行という表現者は確実にこのユニットに参加することで豊かになり、育ててもらっていると思う。
このプロジェクトが続いていて、最高に幸せなのは、それを愛してくれるお客さんがいてくださること、そして、関わっている全員が真剣に表現を追いかけてきたからだと思う。
今回も本当に沢山のご来場ありがとうございました。また、夏に会いましょう!!