信仰と天国 ヘブライ人への手紙 11章1節(Heaven)(聖書の話11)

「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認する事です。」

ヘブライ人への手紙 11章1節

今回は天国についての話をしよう。
あなたは天国をどのような所だと考えているだろう。死んだ後に行く場所だろうか。天使がいて、美しいお花畑を流れる川の横でハープを弾いている女性が見えたりするだろうか。美味しいものが自由に食べられる場所、美しい女性やかっこいい男性が沢山いる場所、望むことが全て叶う世界。
しかし、そうやっていろいろイメージしてみて、その場所に暮らす自分を想像してみると、その世界は実は退屈なのではないかと僕には思えてくる。

そんな退屈な世界が天国だとは僕は思わない。世の中で目にする天国の描写は、最高に刺激的で気持ちのいい瞬間を、人間の貧困な想像力で語ろうとした結果でしかないように思う。

「死後、天国へと登って行くことが人生の目的である。よく生きる事はよく死ぬことだ。」確かに、キリスト教にはそういう考えを促す部分がある。しかし、私たちに分かるのは生きている間に確かめられることだけだ。死んだ後の事は、どうやったって分からない。聖書は天国があると約束している。でも、そのことを生きたまま証明する事は出来ないという訳だ。

今回の聖書は言う。「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認する事です。」

論理的証明は出来ないが、感じることは出来る。経験が確信を導くことは起こる。私たちは生きている間には天国に行く事は出来ないのかもしれない。それでも、天国を予感することは出来るように思うのだ。僕は、時々、永遠が瞬間の中に落ちてくるということを経験したりする。素晴らしい音楽や芸術とふれあう時、友達の優しさや愛に出会う時、「奇跡」だと感じる様々な瞬間に永遠を感じたりする。それは、垣間見える天国的なものだと僕には思えるのだ。
「死ぬまでは本当には分からない。でも永遠に続いて欲しいと感じるこの瞬間の中に吸い込まれるような幸せが天国にはあるのかもな。」そんなことを感じながらHeavenという曲を作った。今回はその歌詞を味わってもらえればと思う。

「Heaven」

天国はこの世にあるって教えてくれた君 目に見えないけれど感じるのが本当の証
天使は気まぐれでも応援してくれる 前を向けるよほらキスしてハグして

Every day every night 一つの愛求めてる
Every day every night 小さな命が生まれてる

神様がそこに降り立って微笑む瞬間を 書き留めて歌おうとしたら嘘だけが残った
確かな気持ちだけなら僕は君に夢中 前を向けるよほらキスしてハグして

Every day every night 君のこと考えてる
Every day every night 手を繋ぎ生きて行ける

人生は不思議な糸で繋がった誰かと たぐり寄せ合って抱き合い
創り上げ 赦し合い 笑い合う 美しい毎日

Heaven knows, every night 一つの愛求めてる
Every day every night 小さな命が生まれてる
God only knows, every night 君のこと考えてる
Every day every night 手を繋ぎ生きて行ける

Every day every night 一つの愛求めてる
Every day every night 小さな命が生まれてる
Every day every night 君のこと考えてる
Every day every night 手を繋ぎ生きて行ける