「火宅の油男」無事終了!!

去る1月19日、ネガポジにて「火宅の油男」なるイベントが行われた。
RAG、烏丸丸太町のネガポジを経て、西院の地にその場所をかまえるネガポジへと、その大将として、僕らミュージシャンにステージの場所を提供し続けてくれたのが山崎ゴロー氏である。
僕らがまだオリジナルソングを書き始めた頃、RAGというライブハウスもまた、そんな若手のアマチュアたちを受け入れる事を始めた。サークルを飛び出したい連中や、プロを目指したい連中が、山崎さんが仕掛けた罠とも言えるブッキングに引っかかり、育ててもらったり、壊されたりした。

30年。その間に山崎さん自身も歌う事を始めて、ハコのおやじでありつつもシンガーソングライターだったりする現在、「山崎ゴロー ハコのおやじ30周年企画」と題してイベントをすることになった。

正確には、「原田、なんかやろうぜ」と、無責任な電話がかかってきた。
断る理由もないし、断れないし、面白くなる気もするし。

僕が声をかけたので、30年の一部、偏った出演者にはなったけど、確かにあったいくつかの時代を再現したり振り返ったり、その先で何が起こったか、起こっているかを垣間見れる4時間のステージだったと思う。

僕は総合司会と、自分のソロ、そして、ほとんど半年しか活動しなかった4-BITというバンド(でも去年、活動再開のゆっくりやってるバンド)で出演。そして、もう一曲、山崎さんと久しぶりに曲を書き、歌わせてもらった。もちろん、タイトルチューン曲、タイトルは「火宅の油男」である。

山崎さんに曲を贈った「かとうたかお」、ちゃんとロックでわがままだった「フテハリ 」、あの頃の大学サークル出身のバンドとしてその雰囲気を再現させていた「ヌボ 」、ミュージシャンのこだわりと不器用さを過不足なく表現した「ヒノヒデキ」、サプライズで山崎さんのステージに緊張感をバッチリ構築してくれた「クミ」そして、山崎さんの「ピエモンテルノ」と「トリックモンド」。

30年前、こんなライブをすることになるとは思わなかったし、こんなに言いたいことがあって、新しい音楽が生まれ続けるとも思わなかった。50歳を過ぎてもこんなにどこか変わらないまま再会できると思わなかった。
きっと、本当は随分変わったんだけど、そして、それはすごく大切な変化だけど、根っこの話は同じだった。あの頃、根をはりはじめた山崎さんの根っこがそのまま頑固に張り巡らされて、ぶつかっても倒れない感じ、「ピエモンテルノ」にも「トリックモンド」そんな匂いがプンプンしていた。みんな賢くなったから、必要な時以外はぶつからなくなってたけど(笑)。

出演者の皆さん、お疲れ様、ありがとう。
また、なんか楽しい事をやろう!

最後になったけど、「火宅の油男」は大成功だった。なぜって、満席だったから。そう、来てくださった皆さん本当にありがとうございました。僕らの音楽を聞いてくれる人たちがいる事、その事を本当にありがたく思います。これからもよろしくお願いします。